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2018年10月19日 (金)

「100年前のシンデレラ展〜絵本で見るシンデレラ物語〜&京都国際映画祭 特別上映 シンデレラ・プリンセス特集 サイレント映画上映会」(S)

「100年前のシンデレラ展〜絵本で見るシンデレラ物語〜&京都国際映画祭 特別上映 シンデレラ・プリンセス特集 サイレント映画上映会」

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「100年前のシンデレラ展〜絵本で見るシンデレラ物語〜」に行ってきました。
今回の展示は京都国際映画祭で上映される「シンデレラ・プリンセス特集」に合わせて、プリンセスミュージアムのかわたまさなおコレクションよりシンデレラの衣装・絵本・絵画が展示されています。プリンセスミュージアムは3,000点を超える1800年代〜1900年代の世界のプリンセスに関するアンティークの絵本や雑貨を文化財として所有し、多くの人に知ってもらいたいと展示会、イベント・講演会・ワークショップを開催、オリジナルグッズ販売、アンティーク絵本の復刻出版、コラボレーション開発などの活動をされています。展示されている絵本は、今では絶対に手に入らないであろう貴重なものです。たくさんの国で、様々な年代にシンデレラの絵本がこんなに作られていたことを初めて知りました。どのようにシンデレラが描かれているのか、作成された時のその国々の流行や町・人々の生活の様子なども垣間見えてきそうで、歴史的な見方をしても価値のある展覧会です。京都駅からほど近い場所での開催ですので、少し足を運んでみてはいかがでしょう。

「シンデレラのガラスの靴」Th_img_3914

女の子が一度は憧れる「シンデレラのガラスの靴」が今ここに!!
この本当に履けるガラスの靴はなかむら硝子工房の中村昌央さんが10年以上をかけ、1,000個以上の試作を繰り返し生み出されたそうです。「あなたもシンデレラ!」撮影スポットに置かれ、12(金)・13(土)の2日間は履くことができました。

「絵本の再現ドレス」Th_img_3916

Th_img_3917写真左は「シンデレラ(困難の時代)」モデルとなった絵本は1857年のものです。右は「シンデレラ(魔女)」で1920年の絵本を参考に作られています。なんだかこのハロウィンの季節にぴったりの雰囲気の衣装です。本来ならこの隣に1858年の絵本より「シンデレラ(舞踏会)」の衣装が展示されているのですが、この日はこのあとに行われる「京都国際映画祭 特別上映 シンデレラ・プリンセス特集 サイレント映画上映会」で使われるとのことで展示はされていませんでした。その展示されていなかった衣装がこちら↓

「シンデレラ(舞踏会)」1858年の絵本よりTh_img_3933

Th_img_3934このシンデレラの衣装を着て微笑んでおられる美女は「京都国際映画祭 特別上映 シンデレラ・プリンセス特集 サイレント映画上映会」でMCを務められたロバートさん! シンデレラといえば青いドレスというイメージですが、1800年代のシンデレラたちは赤やピンクのドレスが多かったそうです。1800年代最後の方では白のドレスを着ていたシンデレラもいたそうです。今回のイベントで解説をしてくれた川田さんの話を聞いて初めて知りました。私が知っているのは基本的にディズニーのシンデレラなので、このイベントでは今まで知らなかったシンデレラをたくさん知れました。知っているつもりでいたけれど、本当は全然知らなかった、見たこともないシンデレラの作品に出会える新鮮で驚きのある展覧会&イベントでした。

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「京都国際映画祭 特別上映 シンデレラ・プリンセス特集 サイレント映画上映会」はロバートさんのMCで始まりました。ステキなシンデレラはロバートさんだけではありません。今回はサイレント映画ということで、活弁士の方が来ておられました。こちらは大森さんとおっしゃられ、1857年の絵本より「シンデレラ(困難の時代)」の衣装で登場です。ほうきまで持って現れる徹底ぶりでした。もう一人のシンデレラはピアノを演奏する雨宮さん。こちらはピンクのドレス姿で登場です。
実は私はサイレント映画を家以外で見るのは初めてで、活弁と言われても全然ピンときていませんでした。なにが始まるのだろうと思いながら上映開始です。映し出されるシンデレラの物語に一人で台詞とナレーションをつけていく大森さん。登場人物になりきっておられ、とても一人で話されているとは思えないほどでした。どんどん物語の世界に引き込まれていき、大筋を知っていても、12時の鐘のシーンでハラハラしたり、シンデレラにたどり着くまで目が離せませんでした。このお話にさらに引き込んでいくのが音楽の力です。私たちと同じようにじっとスクリーンを見つめる雨宮さんが、そのシーンに合わせてずっとピアノを奏で続けます。音楽、しかもピアノだけでここまで物語を表現できるなんて、本当に凄いとしか言いようがありません。活弁なしでの上映作品もありましたが、ストーリーの進行がわからなくなることなど絶対ありませんでした。むしろ音を聴いていればストーリーがわかるほどです。あまりに素晴らしかったので終わってからピアノの譜面台を拝見したら楽譜がなく、ご本人に伺えば楽譜は作ってないとのこと。同じ映画でも同じ演奏にはならないし、毎回違うものになると聴いて、とても驚きました。言われてみれば雨宮さんはずっとスクリーンを見ていられました。楽譜がなくてあのような演奏ができるのは素晴らしいですが、楽譜として残らないのは音楽を少しでもかじったものとしては残念です。シンデレラミュージックとして繰り返し聴きたくなるような演奏でした。上映会が終わった後にわかりましたが、二度と同じものは見聴きできない、とっても貴重な映画を拝見したのでした。また機会があったら別バージョンのシンデレラムービーを拝見したいです。
解説の川田さんはデザインのお仕事をしており、海外に行くこともしばしば。最初はデザインの参考に絵本を購入したそうです。そこからたくさんの絵本を古本屋などで買い集め、シンデレラの絵本は1,000冊にも及ぶそうです。凄い数のコレクションで一瞬聴き間違えたかと思いましたが、本当だそうです。どう話が違うのか比べながら読んでみたいですね。
映画についも少しご紹介します。まず最初に見たのが切り絵による作品2点です。1922年にドイツでロッテ・ライニガーさんによって作られたグリム版の作品。魔法使いが現れず、亡くなった母親のお墓で泣いていると、そばに植えた榛の木がドレスを作り出します。解説してくださった川田さんは、亡くなった母親がシンデレラを見守り続けているように感じるこの作品が好きだと話されていました。かぼちゃの馬車も登場せず、私の知っているシンデレラと違うけれど、美しい切り絵による愛のあふれる作品でした。もうひとつもロッテ・ライニガーさんによる作品で、1954年に作られています。こちらはシャルル・ペロー版で魔法使いが現れ、かぼちゃの馬車で舞踏会に行く作品になっています。
作品の中には魔法のとける時間が深夜1時のものもあったり、ガラスの靴ではなく金の靴だというお話もありました。グリム童話のシンデレラではお義姉さんが足を切って小さな靴に無理矢理足を入れたり、鳥に目をつつかれて失明したりするものもあって少し怖いですが、シンデレラのお話には反対にシンデレラがお義姉さんたちのことを許しお城に招く物語もあります。所々で話しが違うものがたくさんあって興味がわきます。色々なバージョンのお話を読んでみたくなりました。解説の中では日本で最初に翻訳されたシンデレラの話もされていて、ガラスの靴の代わりが扇になっているそうです。日本らしいものに変換して物語が描かれたのですね。一度その作品を読んでみたいです。
シンデレラの他にも本物のプリンセスの映像として1953年、イギリスでのエリザベス女王の戴冠式の映像も映されました。儀式の様子も厳かで興味が引かれたのですが、一番注目したのは馬車です!まさに物語で出てくるシンデレラのかぼちゃの馬車が映し出されていました!これには感激です。実物をぜひ拝見してみたいと思いました。
ペティ・ブープのシンデレラという作品も見ました。ペティちゃんのブロンド髪姿はとてもレアで、ドレスも後ろは長いけれど前側は膝あたりまでしかない、なんともセクシーなシンデレラを見ました。
最後に見たのは1923年にワイマール共和国(ドイツ)で作られた実写版のシンデレラ作品です。元々魔法使いとシンデレラが知り合いだったり、未来を映し出す鏡が出てきたり、魔法がとけたシンデレラがもう一度お城に行ってもう片方の靴まで落として逃げ出したり、靴を履くシーンも知っている話とだいぶ違い、全く見たこともないようなシンデレラでした。大森さんの活弁も勢いがあり、継母は関西弁だったりして強烈な印象を与えるシンデレラでした。思わずみんな笑ってしまい、楽しい時間を過ごしました。

「オリジナルグッズ」Th_img_3920クリアファイルやポストカード、マスキングテープにノート、バックなど多数のオリジナルグッズが並んでいます。中でも復刻本はぜひ手に取ってみてほしいです。昔の絵本を知ることができます。

「出演者の皆さんの集合写真」Th_img_3928

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「100年前のシンデレラ展〜絵本で見るシンデレラ物語〜」
日時:開催中〜10/20(土) 10時〜20時 最終日は17時半まで
会場:ワコールスタディホール京都1階 京都駅八条口より徒歩7分
詳細:こちら

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