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2018年12月11日 (火)

「三条富小路書店」(S)

「三条富小路書店」

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2週間限定の「三条富小路書店」に行ってきました!会場に入ると大手の書店には置かれていないような、熱く想いの詰まった作品がズラリと並びます。今回が9回目の開催なのですが、私は初めて伺いました。今まで知らずに来場できなかったことが悔やまれるほど、素晴らしい品揃えの書店です。参加されている方も多く、その作品の質と数には圧倒されました。100名以上の作り手と書店員スタッフの作り上げた書店にみなさんもぜひ立ち寄ってみてください。絶対に気に入る作品が見つかるはずです!
ほとんどの作品にはサンプルが用意されていて自由に読むことができます。私も気になる作品を次々手に取って読ませていただきました。いつまでもいたいと思わせる空間です。気付けば数時間過ぎていて閉店間際の時間に…急いで気になった作品を選んでレジへと向かいました。
絵本やパラパラ漫画など子どもたちが夢中になれる作品もあり、和室の部屋もあるので、親子で行っても楽しめます。 書籍だけでなくカレンダーやバッグ、Tシャツなども販売されているのでそちらも手に取ってみてください。

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日時:開催中〜12/16(日) 12時〜19時
   金・土曜日は20時まで 最終日は17時まで
会場:ギャラリーh2o 地下鉄「烏丸御池」駅より徒歩10分
詳細:こちら
 
三条富小路書店

2018年12月10日 (月)

「パンモチーフの雑貨店パンマルシェ」(S)

「パンモチーフの雑貨店パンマルシェ」

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とってもおいしそうなパンマルシェに行ってきました!京都寺町にある雑貨屋さんの一角で開かれているマルシェではパンをモチーフにしているアクセサリーや缶バッジ、ポーチやスマホケースにポストカードなど思わず食べたくなるような作品がトレーやお皿に乗せられていて、まるで本物のパン屋さんのようです。
お店に入ると作家のmaiさん・ふるいえさんのお二人が窓にこれまたおいしそうなパンなどを描かれている最中でした。最終日にはさらにペイントが進んで、一つの作品が出来上がっているのでしょう。
クマあんぱんなどおいしいだけでなく可愛い作品もあります。中でも1日1個限定のカスタードくんは一推しです。私が行った日は残念ながら本日のカスタードくんは売り切れでしたが、翌日のカスタードくんをチラッと見せていただきました。めっちゃ可愛くて、開催中に早い時間に来店できたらぜひ手に入れたいレア作品です。
もともとは展示品ではなかった、ふるいえさんの私物であるリュックサックも一見の価値ありです。販売されている以外の種類のパンもあって、貴重な作品として展示されています。こちらは非売品になりますので販売はされていません。みなさんもパンを集めて自作してみてください。
京都寺町雑貨屋パラルシルセさんのお店の商品も珍しいものがたくさんありますので、パンマルシェにご来店の際はこちらもぜひご覧になっていってください。

京都寺町雑貨屋パラルシルセ
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ドアを開けて階段を上ったお店の左側でパンマルシェが開催されています。

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Th_img_4192あんぱんとメロンパンのパネルから顔を出して写真撮影も可能です。

Th_img_4196『みんなのパン』のコーナーではあなたのすきなパンを描いて一緒に展示しましょう。

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Th_img_4197サンドイッチの原画はキャンパスの側面まで描かれていて立体的です。

Th_img_4194焼きたてほっかほかのおいしそうな食パンの山を登るおじさんとパンダ。目玉焼きを焼いたり、ジャムを塗ったりと、楽しくおいしい寄り道をしながら登頂を果たした一人と一匹は、満腹でとても満足そうです。幸せな山登りの絵画です。こんな山なら上ってみたいかも。

パンやクッキーのアクセサリーTh_img_4201

デニッシュのミラーチャームTh_img_4200

あんぱんとメロンパンのほかほか缶バッジTh_img_4198

ホットケーキ・あんぱん・メロンパンのポーチとスマホケースTh_img_4202お皿に乗ったホットケーキは本当においしそうです。こうして飾られていると本物に見えてきます。

クマあんぱんTh_img_4193

ふるいえさんのリュックTh_img_4205まるで袋に詰められたパンのようです。トングまで入っている凝りよう。透明なビニールによって雨が降っても大丈夫な完璧仕様です。

Th_img_4207京都寺町雑貨屋パラルシルセの看板を見つけて、

Th_img_4206階段を上がった所がお店です!キツネの絵が目印です。

日時:開催中〜12/13(木) 12時〜19時 最終日は17時まで
会場:京都寺町雑貨屋パラルシルセ 地下鉄「京都市役所前」駅11番出口より徒歩6分
詳細:こちら
 
ツイッター

2018年12月 6日 (木)

「第1回ポストカードとミニ原画展」(S)

「第1回ポストカードとミニ原画展」

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何度も通ったことのある寺町京極通りにこんなにステキなお店があるなんて!今回初めて知りました。通りに面した階段を上がるとおしゃれなお店が姿をあらわします。お店の中は外とは別世界のようで、キラキラとしたアクセサリーたちが迎えてくれます。新しいお店を知ることができて本当に嬉しくなりました。

ポストカードも原画もとっても素敵で、全ての作品を手に取って見てしまいました。みなさんも女の子の好きなものの集まった、お姫様の宝石箱のようなお店の中で、プリンセス気分を味わってみませんか。幸せなひと時を過ごしに行ってみてください。

お店の白いドアから中を覗いてみました↓Th_img_4184_2

通りに面した階段はこんな感じです↓Th_img_4186_2私も一度通り過ぎてしまったので、みなさんも看板を見逃さないでください。この階段を上って行くと…

素敵な女の子の絵画がお出迎えしてくれます↓
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日時:開催中〜12/9(日) 12時〜19時
 
京都 路地裏3坪雑貨店:twitter

2018年11月21日 (水)

「ブラティスラヴァ世界絵本原画展 BIBで出会う絵本のいま」(S)

「ブラティスラヴァ世界絵本原画展 BIBで出会う絵本のいま」

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奈良県立美術館で開催中の「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」に行ってきました!絵本の原画展ですが子どもだけでなく、大人の方も楽しめる原画展です。
会場までの道にはシカがいて、さすが奈良!と思わず写真に撮ってしまいました。前回奈良に来たときは天気が悪かったのか…シカさんに会えなかったので、こんなに近くで見れてラッキーでした。展覧会にいらしたらぜひ奈良公園も散歩してみてください。

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ブラティスラヴァ世界絵本原画展(Biennial of Illustrations Bratislava=BIB)はスロヴァキア共和国の首都ブラティスラヴァで2年ごとに開催される絵本原画展です。26回目の2017年秋には49ヶ国373組による488冊の絵本、総計2657点の原画が集まりました。これらは出版された絵本の原画を審査対象としています。1作家につき10点の原画とその絵本が2冊まで、1国あたり15名の応募が可能です。審査は9名の国籍の異なる審査員が行い、グランプリ1件・金のりんご賞5件・金牌5件・出版社賞4件が選出されました。今回の展覧会ではBIB 2017年の受賞作品と日本からの参加作品が展示されています。受賞作品の絵本も置いてあり、自由に手に取って読むことができます。世界各国の絵本を見られる貴重な機会です。奈良で13ぶりに開催されるBIB展にみなさんもぜひ行ってみてください。

グランプリ

ルトウィヒ・フォルベーダ(オランダ)《鳥たち》
公園と広場に立つ男女の像。ふたりは愛し合っているのに触れあうこともできない。ふたりを結ぶのはあいだを行き来する鳥たちだけです。
最後はトラックで運ばれていく二つの像。そこでようやく一緒になれた二人の行き先は溶鉱炉です。それまで鳥たちは像のもとで羽を休めたりしていましたが、最後は空を舞っていきます。何とも言えない気持ちになります。像にとっての愛と幸せの形、絵の中に描かれている鳥たちの気持ちとは?みなさんも感じてみてください。大人向けの絵本です。
 

金のりんご賞

ナルゲス・モハンマディ(イラン)《わたしは一頭のシカでした》
王に仕える猟師が放った矢によって怪我をしたシカが、逃げる途中、同じように怪我をして倒れている王に出会う。シカはなんとか助けるものの、自分は命を落とす。狩るものと狩られるもの、決して交わることのなかった両者の心が死を目前にしてぴたりと重なる。抑えた色調で構成された画面の中で際立つシカの美しさが印象的です。
絶滅危惧動物などの世界中で大変重要な問題を扱っています。多くの人がこの絵本を読むことで、こうした問題に目を向けるきっかけになればいいと私も思います。
 
アンナ・デスニツカヤ(ロシア)《懐かしのロシアの家》
モスクワにある36部屋のアパートの1902-2002年の100年の物語で、13の年代が描かれています。
 
ダニエラ・オレイニーコヴァー(スロヴァキア)《害虫たち》
生活の上で嫌われたり怖がられたりする生き物たちに焦点を当てた絵本です。ハエ・アリ・ネズミ・虫歯までが蛍光ピンクやグリーンで描かれ、文章が添えられています。子どもだけでなく大人にも生き物の興味を抱かせる魅力を持った絵本です。
ダニエラ・オレイニーコヴァー(スロヴァキア)《逃げる》
町の異変から少年は父親と犬と一緒に逃げ出した。好奇心に満ちた出発だったが、行く先で奇妙な人ばかりに出会い、居心地の良い場所を見つけられないまま父親を見失ってしまう。疲れや孤独を感じながらも走り続けた少年は、最後に理想的な場所にたどり着き、父親と再会する。
2作品ともタッチは違いますが、子どもも大人もそれぞれの視点で楽しめる作品だと思います。親子で一緒に読みたい作品です。
 
キム・ジミン(韓国)《ハイドとわたし》
平面ではなく、立てたり・折り畳んだり・広げたりする絵本です。作者は絵本で立体のオブジェを作り出しました。子どもにはオブジェとしての面白さを、大人には物語を作り出すプロセスを楽しませてくれます。限定版で5部しかないオリジナル手製本が展示されています。
こうした絵本は新鮮です。仕掛けがある絵本を見るとやっぱりわくわくしてしまいます。
 
荒井真紀(日本)《たんぽぽ》
道端に咲くたんぽぽの一生をひとつの物語を紡ぐように、水彩を用いて描かれた作品です。自宅近くの空き地からたんぽぽを掘り出し、庭に植えて観察しながら、その生態を綿密に表現するとともに、子どもたちのも読みやすい文章を添えています。「自然科学がテーマの絵本は、内容に間違いがあってはならない」と考える作者の紳士な思いが伝わる絵本です。
すごい!の一言です。本当に一つの間違いがないほど、細かく繊細にたんぽぽが描かれています。口や文章で説明されてもわからないことが、この絵本を見ればたんぽぽの全てがわかります。花びらのひとつひとつまで解剖して描き出す。その根気と集中力には脱帽です。
インタビューで《たんぽぽ》についての過程などを話されていました。ラフを見て原画を描くのに、見開きだと3〜4週間かかるそうです。色にも気をつかっていて、完成しても2・3ヶ月してからもう一度見て、納得できたら本当に完成となるそうです。ラフ画もとても細かいので、長い時間をかけてこの絵本が作られていることがわかります。

子ども審査員賞

この賞はスロヴァキアに住む子どもたちの審査団によって選ばれる賞です。2017年は8〜14歳の7名で、審査院長は10歳の女の子でした。

ペテル・ウフナール《ボイニツェに暮らすブーベルたち》
スロヴァキア、ボイニツェ城の近くの泉に住むブーベルという架空の小さな生き物と人間たちの交流を描くファンタジー作品です。ブーベルは3本の手に小さなバケツを持ち、おたまじゃくしのようなしっぽがあります。
 

ブラティスラヴァ市長賞

こちらの賞はスロヴァキアのイラストレーターを対象とした賞です。

スヴェトザール・コシツキー《悪魔、魔女、その他のおばけ》
26章に渡り、スロヴァキアに伝わる伝説の生き物を紹介する絵本です。スロヴァキアの実在する都市やお城が各章のタイトルになっています。無彩色のイラストレーションは重厚でどっしりとしているが、同時に自然界の動的な印象も与えます。彩色を抑えた画面によって古くから存在する神秘的な世界がより強調されています。
原画は本当に神秘的な美しさを感じる作品です。本当に存在するのではないかと思わせ、魅入ってしまいました。
 

金牌

ミロコマチコ(日本)《けもののにおいがしてきたぞ》
アイディア帳とラフ画も展示されていました。ラフと原画が違うページもありました。ページをめくるごとにがらりと変わる世界を表現したかったそうです。実はタイトルも最初は《けものみち》だったそうで、作品を作り上げていく中で《けもののにおいがしてきたぞ》ということなのでしょう!
 
ハンネ・バルトリン(デンマーク)《すべていついての話》《あなたについての話》
 
ロマナ・ロマニーシンとアンドリュー・レシヴ(ウクライナ)《うるさく、しずかに、ひそひそと》
世界は音に満ちている。音を測る単位、音を表す文字や手話、沈黙の哲学まで、目に見えない音、聴覚にまつわる話を様々な角度から描く科学絵本です。どのくらいの音なのかをdBごとに絵で表現しているのが面白かったです。
ロマナ・ロマニーシンとアンドリュー・レシヴ(ウクライナ)《イヴァン・フランコ−のすべて》
イヴァン・フランコーの人生をウクライナ語のアルファベット順に紹介する事典形式の伝記絵本です。写真や本のコラージュ、幾何学模様、ドローイング、刺繍、タイポグラフィーなど画面ごとに異なる技法を駆使したイラストレーションで構成されています。
 
オラフ・アミット(イスラエル)《アマアマと、サッサカとオヒサマ》
黒犬のアマアマと、猫のサッサカと犬のオヒサマが出てくるおはなしです。幸せと悲しみを矛盾させることなく結びつけようとしました。色鉛筆で描かれるやさしいタッチの絵で、オヒサマの寂しさ哀しさを表してからのアマアマとサッサカと過ごす楽しさを表す絵が印象的です。
 
イスラエル・バロン(メキシコ)《メキシコの架空の生き物図鑑》
メキシコの各地に伝わる22のモンスターを紹介した絵本です。リズミカルな紹介文と恐ろしげだがどこかユーモアと温かみのある緻密な絵の絶妙なコンビネーションが怖いもの見たさを刺激し、豊かな民間伝承の世界へと読者を誘います。
 

出版社賞

絵のコンセプトや出版の意義が評価される出版社を対象とした賞です。全作品の中から革新的な絵本1作と出版奨励国の中から1〜3作が国際審査員によって選ばれます。

ガング・デザイン/パニ・ユレック(ポーランド)《いたずら雑種犬をつくろう》
雑種犬が持つ美しさと多様性の大切さを子どもに伝えるプロジェクトから生まれた参加型絵本です。犬の顔の仕掛けが楽しい箱を開けると画風も様々な純血種の犬たちのカード40枚が入っており、各部を自由に組み合わせてコラージュして遊べる社会的メッセージと遊び心が一体となったデザインの絵本です。
 
アル=ハディーク・グループ(シリア)《またね!》
少女は肉親と幸せに暮らしていましたがある日父が家を出てしまいます。父と母を交互に訪ねては一定期間を過ごします。共に過ごす間は楽しいが別れの時は辛く、いつも何もいえません。その悲しみを越えて告げる「またね」。
 
ペイジズ・アンド・ステーショナリー社(ガーナ)《アリと砂糖》
 
リタラ財団(インドネシア)《ワードローブの中の遊び場》
 
そのほか、BIB2017日本代表作家の作品と近年注目されている中国・イラン・イスラエル・韓国の絵本が会場に展示されています。中にはブラティスラヴァ世界絵本原画展に行くことのできなかった こしだミカ さんの作品が今回は展示されています。ブラティスラヴァ世界絵本原画展の会場では1m×1mのパネル2枚分に作品を展示するのですが、ロール状の布紙に描かれた作品がその大きさに収まりきらなかったため現地では展示することができませんでした。今回の展示会ではその作品も見ることができます。みなさんもぜひご鑑賞ください。

「絵本のひろば」
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Th_img_3885会場内には「絵本のひろば」が設置され、そこには絵本がいっぱい置かれています。この展覧会で展示されている絵本もあるので読んでみてください。ここにある絵本を全て読もうと思ったら一日では足りないかもしれません。お子さんにもぜひ読み聞かせしてあげてください。

日時:開催中〜12/2(日) 9時〜17時(入館は16時半まで)
休館日:月曜日
料金:一般800円 大学生・高校生600円 中学生400円 小学生以下無料
会場:奈良県立美術館 近鉄奈良駅から徒歩5分
詳細:こちら
 
 
絵本のおはなし会
日時:毎週土曜日 13時半〜/15時〜(1回30分程度)
協力:奈良子どもの本連絡会
会場:絵本のひろば
 
美術講座「絵本から見る世界の文化」
日時:11/23(金・祝) 14時〜15時半
講師:飯島礼子(当館主任学芸員)
定員:80人
会場:レクチャールーム
 
体験コーナー「絵本をつくってみよう!」
日時:11/25(日) 10時半〜
会場:レクチャールーム・無料休憩室
 
ミュージアムコンサート
12/1(土)12時半〜
 ガマード奈良 男性コーラス
12/2(日)14時〜
 沢井琴曲院勝美会
 

2018年11月18日 (日)

「絵本とわたしの物語展」(S)

「絵本とわたしの物語展」

今回は奈良までおでかけして、メルヘンな展示会におじゃましました。この展示が東京・埼玉以外で開催されるのは奈良だけです。奈良におでかけの方は覗いてみてはいかがでしょう?

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絵本は子どもだけのものではありません。私も最近、昔読んだ絵本を読み返したり、新たに出ている絵本や手作りの絵本などの色々な絵本に触れているのですが、子どもが楽しんだり学ぶだけではなく、大人が思い出さなければならない大事な気持ちや真実がいっぱい詰まっていると感じています。みなさんも絵本を読んで自分の心と行動をみつめて、子どもたちにもたくさんのことを伝えてあげてください。

展示会場は三章に分かれていました。

第一章「あなたの知らない絵本の世界」
 まず会場に入ると『オズボーン・コレクション』が展示されていました。『オズボーン・コレクション』は16世紀から20世紀に出版された児童書のコレクションだそうです。その貴重な復刻版などが展示されていました。
「世界絵図」はチェコのの教育学者コメニウスが子ども向けの教科書として作成しました。展示されていたのは1835年に発刊された復刻版でしたが、ラテン語の初版本は1658年に発刊されており、世界初の絵本と言われています。
ヨーロッパで絵本の原型となったのは17〜18世紀にかけてイギリスで大量生産された「チャップ・ブック」です。これが現在の絵本の原型にもなっています。民話や歴史などが収められた「チャップ・ブック」は印刷技術を使って安価で大量に作られたため、広く多くの子どもたちの手に渡りました。展示されていたものは1890年代にほるぷ出版が複製した作品で、内容や装丁、色合いに至るまで再現されています。
日本では12世紀に興隆した源氏物語絵巻や鳥獣人物戯画などの絵巻物が絵本のルーツになっています。
 その向かい側に展示されていたのは『仕掛け絵本』です。こちらは最近の作品が多く書店で見かけたことのある絵本もありました。「オセアニア号、海へ!」「国際サーカス」。「ベルサイユの庭園」は覗き込めるようになっており、「サファリ」は自分でめくってその仕掛けを体験し読めるようになっていました。不思議の国のアリス・人魚姫の仕掛け絵本は映像で解説されていて、作成者であるロバート・サウダさんが仕掛け絵本の第一人者として紹介されていました。
 いろいろな『3びきのコブタ』あなたの知らない『赤ずきん』のコーナーにはそれぞれ十数冊の絵本が置いてあり、すべて読むことができました。ほぼ同じ内容のものもありましたが、全然知っているものと違う『3びきのコブタ』の話には驚きました。時間があればこちらの作品はぜひ読んでみてほしいです。
 『世界の絵本』のコーナーには世界各国の絵本が展示されています。絵本大国であるスロヴァキアや絵本のアカデミー賞と呼ばれるブラティスラヴァで近年毎年受賞を果たしている韓国など興味深い作品が並んでいます。
 『大きな絵本 小さな絵本』のコーナーではタイトルのどおり「世界一大きな絵本Ⅰ・Ⅱ」の2冊とレンズを通してみても読めないくらい小さなマイクロブック「四季の草花」という作品が展示されています。
 『ブライアン・ワイルドスミス挿絵本・原画』コーナーにではイギリスの絵本画家ワイルドスミスさん絵の「雪国の王子様」「さくらの木」「お月さまと王女」「青い海と少年」の4冊を読むことができ、その原画が数点ずつ展示されていました。広い世界を感じることができる絵画です。
 その他テーマごとの絵本がズラリと並びます。「アート」としての絵本、大人こそ「絵本」を、「ナンセンス」、「高齢者にも絵本を」。「赤ちゃん絵本」は0〜2歳の子どもを対象とする絵本の総称です。生活で目にする食べ物・動物、言葉の響きやリズムのおもしろさを楽しむもの、あそびやしつけの要素を取り入れたものなどが展示されています。「バリアフリー絵本」は点字の絵本は知っていましたが、今では種類がたくさんあるようで、手で触って素材や形を楽しむ絵本や手話のイラストが書かれたもの、ピクトグラムなど見たこともない仕様の絵本がありました。“デイジー”という電子書籍は声音を聞きながら字幕を読んで絵を見れます。どんな人でも読めるように絵本も進化しています。
 『ミリオンセラーに見る絵本の歴史』には絶対にみなさんが一度は読んだことのある絵本が並んでいます。手に取るとそれを読んだときの気持ちがよみがえるようです。童心に還って一心にページをめくってしまいました。
第二章「よみがえる私の物語」
年代ごとに生活空間を再現していて、その年代にどんなものがあったのか、その時に刊行された絵本など、時代背景とともに変遷を知ることができました。自分の子ども時代は確かにこんな部屋だったと懐かしい思い出がよみがえります。大人の楽しめる展覧会になっています。
第三章「体験・参加コーナー」〜物語の主人公はわたし〜
 『バーチャル体験コーナー』では「花咲かじいさん」になって手を振り、モニター画面の枯れ木にたっくさんの花を咲かせたり、「おやゆび姫」で姫や王子になって踊れます。その他にも撮影スポットがあるのでポーズをとっておもしろい写真をパシャリ!

『撮影スポット』Th_img_4124 ポストの中には…Th_img_4125不思議の国のアリスの世界が!

うわ〜!トランプにおそわれる〜!Th_img_4127

カーテンを開けたらカギ穴があったよ!Th_img_4131

うわっ!紅茶がこぼれてくる!
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 『キャラクターフレーム』Th_img_4133

 『赤ずきんちゃんパネル』Th_img_4134

Th_img_41231とっても広々とした会場でした。子ども連れの方も多く、お母さんが絵本の読み聞かせをしていたり、お父さんとバーチャル体験で花を咲かせまくったり!おばあちゃんたちが孫にこの絵本薦めてみようかと語り合っていたりと微笑ましい光景が広がっていました。読める絵本もたくさんあるのでいつまででも楽しめます。奈良におでかけの方は立ち寄ってみてはいかがでしょう。

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日時:開催中〜11/18(日) 10時〜20時
詳細:こちら

2018年11月 3日 (土)

「いぬとねこ」(S)

「いぬとねこ」

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犬猫イベントに行ってきました。場所は一念寺というお寺です。
10〜12時には「猫の譲渡会」や14時から約40分は「もう犬に噛まれない!犬の感情のひみつ」の講義なども行われていたのですが、私が伺えたのは15時頃だったのでどちらも終わってしまっていました。主催者の方に聞くと譲渡会では何組かご縁がつながりそうというお話でした。よかったです。
「世界の保護犬・保護猫写真展」も開催されていて、たくさんの保護された犬・猫のスナップ写真が展示されていました。保護された犬たち・猫たちの表情は様々でしたが、悲しみ・恐れ・怒り・諦め・寂しさ・疲れ・怯え・警戒・窺い・緊張といった負の様子を感じるものもあり、胸が締め付けられました。私も犬を飼っているので、どうして、なんで、という気持ちでいっぱいになり、自然と涙が流れてしまいました。中には保護されたことで安心し、穏やかな顔を見せる犬、すっきりとした顔をした犬、甘える猫、元気な様子を見せ、優しい表情のできるようになっている子たちの写真もあったので救いでした。動物たちが住みやすいようにゲージの位置などを設計の段階から緻密に計算し、リラックスできるようにしたり、里親が決まるようにも工夫を凝らしている施設の写真からは動物保護に関わる人たちの熱意と努力が感じられました。

「世界の保護犬・保護猫写真展」Th_img_4065

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Th_img_4051犬猫の本・絵本を読めるスペースには、悲しいお話や苦しいお話もありましたが、明るいお話や興味深い情報の載っている本などがたくさんありました。中でも関心を持った数冊の本にはまた書店で出会いたいと思いました。

Th_img_4055この部屋では可愛いわんちゃんとねこちゃんのぬいぐるみが迎えてくれました。机の上には海外の動物保護施設のフォトブックが置かれていました。

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「野良猫クイズ」
野良猫の平均寿命は何年?
答え:約3〜5年(飼い猫は約15年)
理由:交通事故、感染症、縄張り争い、気候の変化、食糧難など、外の生活は猫にとって危険がいっぱいです。
野良猫はなぜ増える?
答え:猫は繁殖能力が強いから
 猫は交尾するとほぼ100%妊娠します。メスは1年に2〜4回出産する事ができ、一度に約4〜8匹の子猫を産みます。親子・兄弟関係なく交配するため、わずか1年で1匹のメスから12〜18匹に増えます。
 無責任な餌やりは野良猫の繁殖力を高め、地域住民や動物福祉団体、殺処分をしなければならない行政職員を困らせ、結果的に可哀想な猫たちの数を増やしてしまいます。
 2016年に全国で殺処分された犬と猫は55,998匹でした(環境省平成28年度調べ)。その内の81%(45,594匹)は猫の殺処分で、さらにその65%が生まれて間もない子猫たちでした。生まれてすぐに殺処分されるような不幸な命を増やさないために、不妊手術をすることはとても大切です。
「さくらねこ」とは不妊去勢手術をした野良猫の名称です。手術をした印に片耳をV字にカットするのですが、その形が桜の花びらに似ており、その耳のことを「さくら耳」、さくら耳を持つ猫を「さくらねこ」と呼びます。
 さくらねこは「地域猫」や「まちねこ」とも呼ばれます。地域住民が糞尿の後始末や餌やり、不妊去勢手術を行って、その地域の猫として世話をする事を「地域猫活動」といいます。
※繁殖防止のために野良猫の不妊手術のみを行う活動はTNR活動と呼ばれています。

「動物の命、その一つひとつが尊重される世界へ」Th_img_4057

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Th_img_4062海外の動物保護施設と日本の施設を取材した12回に渡るシリーズが展示されていました。海外の施設での現状や工夫、日本での現状、取材を通して日本でやっていかなくてはならない事、これからの活動で気付きやきっかけ作りをしていきたいという思いが綴られていました。

Th_img_4064封筒には犬猫の豆知識が書かれたカードが入っていました。すべて違う内容だったので、ちょっとわくわくしながら全てのメッセージを読んでしまいました。

Th_img_4063ポストカード、各国のシェルターで見つけた工夫を一冊にまとめたフォトブック「シェルター」、ブローチ、Tシャツ、ポーチが販売されていました。Tシャツとポーチに書かれている言葉には思わずクスリと笑ってしまうものもありました。

「わたし」にできることTh_img_4054みなさんもどうか上画像の文章をご一読ください。これから動物を飼おうと考えている方は最後までその動物のお世話が自分にできるのか、もう一度よく考えて見つめ直してみてください。動物に毎月どれくらいのお金がかかるのか、どんなものが必要なのか、ペットショップで売られている動物たちはどこから来たのか、様々な事を調べて、他の人とも話をして意見を聞いたり、疑問を解消していくことが大切です。動物は必ずしもペットショップで購入するのではなく、里親として譲渡会での出会いがある事も忘れないでください。あなたの事を待っている子は思っているよりもたくさんいます。フォスターについては私もよく知らなかったのですが、保護犬・猫に里親が見つかるまでの間、一時的に預かってお世話する制度だそうです。動物を飼えない人でもできる事はあります。犬の散歩などのボランティアを募集している所もあるので、お家や職場が近くて継続して参加可能な方は考えてみてください。他にも寄付や物資支援を必要としている団体や署名活動などで協力できることもあります。

今回の展示では知ることの大切さを切実に感じました。人間は他の動物たちにも同じように命や感情があることをもっと理解しなくてはいけません。一つひとつの命を大切に思い、一つでも多くの命を救えるようにしたいです。日本での現状を知り、地域・国全体で意識改革し、この環境を改善していかなくてはならないと思いました。

このイベントは半年に一度行っていると主催者さんにお聞きしました。これからはもう少し頻繁に開催したいとおしゃっていたので、次回は講義に参加して、譲渡会の様子も拝見したいと思います。

主催:Pawer
会場:一念寺
 

 

会場には多くの情報が集まっていました。その一部をここにも載せておきたいと思います。

災害時にペットを守るためのものチェックリスト
災害時に避難するときは同行避難が原則です。避難先で落ち着いて行動できるように普段から吠えないようにし、ケージに入れるようにしつけることが大切です。
□1週間分以上のフード、水、食器
□飼い主の連絡先やペットの情報を記録した迷子札
□予備の首輪、リード(伸びないもの)
□ペットシーツ、トイレ用品
□療法食、薬
その他
□においのついたタオルなど
□好きなおもちゃ
□ブラシ
□新聞紙
□ガムテープ
□ブランケット(ペットの体を包める大きさ) などもあると便利です。
 
譲渡会に行こう!
 
「犬の譲渡会」
日時:毎月第2土曜日 13時〜15時
 
「犬猫譲渡会」
日時:毎月第2日曜日 11時〜13時
会場:因幡堂 平等寺
 
里親さん募集中
 
お店紹介!
保護猫たちの部屋 ネコノミカタ

2018年11月 2日 (金)

若手女性作家グループ展シリーズ Ascending Art Annual Vol.2「まつり、まつる」(S)

若手女性作家グループ展シリーズ Ascending Art Annual Vol.2「まつり、まつる」

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今年で2回目の「Ascending Art Annual」の今回のテーマは「まつり、まつる」。
「祭り」「奉り」「祀り」「政り」「纏り」と「まつり」にはたくさんの漢字と意味があります。アーティストたちの柔軟な発想から生まれた、現代社会における「まつり」の新しい形をみなさんも見に行ってみてはいかがでしょう。

Th_img_3906このシカは凄いです。動いている瞬間を見事に捉えていて、紅葉の枝と相まって秋の訪れを感じられます。一見の価値ありです。

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Th_img_3892お皿の外にまで広がる花器と花、実物も見事だと思っていましたが、写真で見ると平面と立体が絶妙に重なっていて、改めて素晴らしい作品だと思いました。

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Th_img_3896こちらの松と柿の木もお皿の外にまで勢いよく伸び、絵としても立体作品としても愉しめる見応えのある作品です。

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Th_img_3894鹿の角が刺さった大皿、ヘビによってつながった三つの器など斬新な作品も。

Th_img_3897灯籠には壷が突き抜けています。この壷は壷てして使えるのかな?

「One」Th_img_3900_2

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Th_img_3898_2こんな風に写真を見ることがないので面白いです。重なった写真の表情などをじっくり見るのもいいですが、少し遠目から照らされた写真を見ると輝いていてとても綺麗です。人々が美しく浮かび上がります。

「HOTOHOGI」Th_img_3904

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「秋葉原のナマハゲ」Th_img_3912

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「デジタルシャーマン・プロジェクト」Th_img_3909

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「デジタルシャーマン・プロジェクト」は新しい弔いの形を提案しています。家庭用ロボットに3Dプリントした顔、個人の人格、口癖、しぐさを憑依させます。このプログラムは死後49日間だけ出現し、その後自然消滅します。個人との新しい49日の過ごし方です。
※こちらの展示だけは11/2(金)までとなっていますので、ご注意ください。
 
日程:開催中〜11/24(土) 
時間:火〜金曜日は10時〜20時 土曜日は10時〜17時半
定休日:日・月曜日・祝日
会場:ワコールスタディホール京都 ギャラリー  京都駅八条口より徒歩7分
詳細:こちら

2018年10月30日 (火)

「hatoba BAZAAR 2018」(S)

「hatoba BAZAAR 2018」

ステキなカフェで開かれたバザールに行ってきました!お店の前には植物が並び、癒しの空間へと私たちを誘います。カフェ店内はあたたかみのある雰囲気で、リラックスしてゆったりとお食事やティータイムを楽しめます。
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お店前のスペースではバーバリウムの販売&ワークショップが行われていました。creaさんとおしゃって、滋賀県大津市の自宅でアロマクラフト・ハーバリウム教室をされているそうです。
店内のすぐ左手ではsavon futurさんのやさしい色合いと効能の石けんとリップバームが販売されていました。兵庫県の工房でひとつひとつ作られているそうです。
店内には一般のお客様がいらしたので写真はありませんが、他にも、乙女箱さんのつまみ細工のアクセサリーや布バックが並び、codomicalさんの革製品などの商品も販売されていました。
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店の奥にあるギャラリーではsumikovという楽器ブランドの皆さんがパフォーマンスをされていました。覆面の男性2人が叩いている見た目がタンバリンのような打楽器はパンデイロと言って、フルハンドメイドで作られています。このパンデイロのリズムに合わせて女性が独特な踊りを披露してくれました。楽器製作のワークショップも行われていたみたいで、オリジナルの楽器も販売していました。
そのお隣ではpuntasさんの雑貨類が販売されていました。puntasの名前はスタンプが反転したもので、版画を主に紙もの雑貨を制作する京都精華大学版画専攻卒業生3人のグループだそうです。
さらにそのお隣では大江志緒さんの陶器作品が並んでいました。写真には写っていないのですが白い陶器はとても美しく、描かれた絵は良い意味で力が抜けていて、のんびり自分の時間を過ごす時に使ってみたい作品です。
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こちらは絵本のこたちさん!素敵な絵本がいっぱいでした。私は絵本が大好きなのでこちらで1冊購入させていただきました。どの本もちょっと個性的で、不思議な魅力のある本ばかり、お店の方のセンスが光ります。絵本に卒業はないとおっしゃる通り、大人でも興味深く思う絵本がそろっていました。伏見に2月にオープンしたお店があるそうなので、今度はそちらにおじゃましてみたいです。
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絵のある本と雑貨 クマヒコ書房さん。壁には京都西陣のお店や見所をイラスト付きで紹介する町歩きマップのフリーペーパー 西陣スケッチ帖 と 絵のある本 絵になる本 のイラスト&紹介文が飾られていました。本自体の説明もですが、個人的なエピソードや主観的な意見・感想が本への関心をグッと高め、読んでみたい気持ちさせてくれました。一番読んでみたいと思った本は今回持ち寄られていた中にはなかったのですが、本についての説明が興味深く、書店でも探してみようと思えました。

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あたたかいひと時を過ごすことができました。お店の方もとてもいい雰囲気で、のんびりお茶を楽しみに来るのもいいと思います。

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hatoba cafe / Galler 京都駅八条東口から徒歩5分
定休日:木・金曜日

2018年10月28日 (日)

「世界報道写真展2018 記憶された瞬間 記憶される永遠」&安田菜津紀 講演会「写真で伝える仕事」(S)

「世界報道写真展2018 記憶された瞬間 記憶される永遠」

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「世界報道写真展2018 記憶された瞬間 記憶される永遠」に行ってきました。この写真展に行くと、私たちって世界で起こっていることを何も知らないんだなと打ちのめされます。世界でこんなに悲惨なことが起こっているのに、目を向けず、何も考えずに生活しているのかと思うと恥ずかしくなってきます。日本のメディアではほとんど報道されていない世界の実状がこの写真展にくれば知ることができます。この情報社会では調べれば知ることができる情報はたくさんあるはずです。でも、私はこの写真展の写真に写っている実状を正確には知らないし、調べることもしたことがありません。メディアで報道されれば、それを詳しく知るために調べることはあります。しかし、まず何かが起こったという情報を知れなければ調べることすらできないのです。ここには起こっていることすら知らなかった出来事を捉えた写真が多く展示されています。私たちは知らなくてはなりません。目を背けてしまいたくなる写真もありました。見るのもつらく、悲しくて涙が流れる写真もありました。それでも私たちはこの写真に写る出来事と向き合わなくてはならないのです。もう見ないふりは許されません。

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安田菜津紀 講演会「写真で伝える仕事」

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同会場のロビーで行われた安田さんの講演会にも参加しました。
写真の力、フォトジャーナリストの仕事、カンボジアで見てきた話、シリアの現状と内戦前の様子、そして一人の少年の話、東日本大震災による津波と避難市民とご家族の話もしてくださいました。
 写真は0を1にできます。関心のなかった人の興味を引き出します。フォトジャーナリストは写真を通して世界で今何が起こっているのか伝える仕事です。自分で何を撮って伝えたいのかを決めて写真を撮りに行き、それをインターネットなどに投稿します。私とあなたを少しでも近づけるために写真を撮ります。
 カンボジアと言えば世界遺産のアンコールワット!これを見にカンボジアを訪れたことのある方も多いのではないでしょうか。会場にもカンボジアは行ったことのある人が多くいました。けれども知っていますか?カンボジアは20年近く前まで内戦が続いていたことを。その爪痕が今も残っています。それは地雷です。対戦車地雷が埋められており、爆発すると人が数十メートル、体の一部が数百メートル飛びます。こうした地雷が400万個ほどまだ地中に埋まっているのです。現在年間4万ずつ除去している状態で、あと100年かかる計算です。機械によって除去のスピードは上がってきていますが、まだまだかかることは変わりません。
戦争はしてはいけないのです。戦争は紙の上で終わっても、終わっていないのです。全く関係ない人、そして子どもたちが犠牲になるのです。戦争によって貧困が生まれます。そしてトラフィック・チルドレン−売買された子どもたち−と呼ばれる犠牲もでます。貧しくて自分の子を育てられない、学校に行かせられない親にトラフィッカーと呼ばれる人達が近づいて、代わりに子どもたちの面倒をみるといって連れて行ってしまいます。こうして戦争による苦しみは続くのです。だから戦争は絶対にしてはいけないのです。
 シリアで内戦が起こったのは2011年の3月、内戦前のシリアの人口は2200万人で、その内現在国内外に避難している難民は1200万人に上ります。半数が故郷を追われたことになります。度重なる戦闘で村は廃墟に。希望という意味を持つアマルと名付けられた少女は飛行機や大きな音がすると体が固まってしまいます。子どもの回復は重要な課題です。不発弾が誤って爆発してしまうこともあります。
内戦が起こる前のシリアを知っている人同士で話をすると親切話がたくさん出てきます。迷子になっていたら、人が集まってきて助けてくれ、バス停まで連れて行って乗せてくれます。手を振って送ってくれ、目的地で料金を払おうとしたらバス代まで払ってくれていたというエピソードは多いらしいです。そんな人間関係を築いていた。そしてそれがすべてだった。それが理不尽に奪われたのです。
アブドラ君は自宅で空爆にあいました。タル爆弾と呼ばれる火薬と金属片をつめた爆弾に当たったものだと思われます。安田さんは手術後にアブドラ君の写真を撮らせてもらいました。しかしその写真には希望や幸せといった善いところがひとつも写っていない写真でした。安田さんはこの写真を同じく怪我をして運ばれていた母親に見せるかどうか悩みました。けれども写真は撮らせてくれた人のものという考えから、最終的には母親に手渡しました。その包帯姿の子どもの写真を見た母親は喜んでくれました。家は破壊され、持ち出せたものは何もありませんでした。これまでに撮った写真もありません。今度は元気になって走り回る姿を撮ってと母親は言いました。帰国前にはベットの上で起き上がった姿を見せてくれたアブドラ君。しかし帰国して一週間もしない内に、容態が急変し亡くなりました。
直接命を救うことのできない写真をどうして選んだのか、命を救うことができる医者に、寄り添うことのできるNGOに、どうしてならなかったのか。話を聴いてくれたNGOの人は役割分担だと言いました。NGOは食料を届けたり、寄り添うことはできるが、現場はいっぱいいっぱいです。ジャーナリストは現地で起こっていることを伝えることができます。日本に持ち帰って伝えることができるのです。
 岩手県陸前高田市に安田さんの夫のご両親が暮らしていました。義父さんが勤務先で撮った写真は津波が迫ってくる写真で、首まで浸かったそうですが助かりました。商店街なども跡形もなくなくなっていました。義母は震災から1ヶ月後、海から河を遡って9キロのところで見つかりました。ダックスフントのミミとチョビの散歩ひもを持っていました。
小学校では60世帯の仮説住宅に避難している人たちとシリアの話などをした。するとまだ避難生活を送っている人たちが、私たちにもできることがあると言って小さくなって着れなくなった服などを集めて冬を越せるようにと送ってくれました。
数年後、その仮設住宅も取り払われることになり、お隣の仮設住宅に移る家族もいます。避難所から避難所へ。まだ自宅が再建できていないそうです。
 皆さんは国籍を越えて、国境を越えて、思いを馳せる力を持っています。忘れられる、無視されることが彼らにとって一番つらいことなのです。
 講演後、書籍にサインしていただいた時に少しだけお話しさせてもらったのですがその中で、受け止めてくれる人がいるから写真を撮れるというような言葉をいただきました。写真展の写真もそうですが、ジャーナリストたちが危険や困難のなか、それでも伝えたいと思って撮った写真を私たちはちゃんと受け取らなくてはなりません。それを自分たちの問題として受け止め、次へとつなげるアクションをとっていかなくてはならないのだと思います。
 
日時:開催中〜10/28(日) 9時半〜16時半(入館は16時まで)
料金:一般500円 中・高校生300円 小学生200円
詳細:こちら
 

滋賀でも開催を予定しています。

日時:10/30(火)〜11/11(日) 9時半〜16時半(入館は16時まで)
料金:一般500円 中・高校生300円 小学生200円
会場:立命館大学びわこ・くさつキャンパス エポック立命21 エポックホール

2018年10月19日 (金)

「100年前のシンデレラ展〜絵本で見るシンデレラ物語〜&京都国際映画祭 特別上映 シンデレラ・プリンセス特集 サイレント映画上映会」(S)

「100年前のシンデレラ展〜絵本で見るシンデレラ物語〜&京都国際映画祭 特別上映 シンデレラ・プリンセス特集 サイレント映画上映会」

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「100年前のシンデレラ展〜絵本で見るシンデレラ物語〜」に行ってきました。
今回の展示は京都国際映画祭で上映される「シンデレラ・プリンセス特集」に合わせて、プリンセスミュージアムのかわたまさなおコレクションよりシンデレラの衣装・絵本・絵画が展示されています。プリンセスミュージアムは3,000点を超える1800年代〜1900年代の世界のプリンセスに関するアンティークの絵本や雑貨を文化財として所有し、多くの人に知ってもらいたいと展示会、イベント・講演会・ワークショップを開催、オリジナルグッズ販売、アンティーク絵本の復刻出版、コラボレーション開発などの活動をされています。展示されている絵本は、今では絶対に手に入らないであろう貴重なものです。たくさんの国で、様々な年代にシンデレラの絵本がこんなに作られていたことを初めて知りました。どのようにシンデレラが描かれているのか、作成された時のその国々の流行や町・人々の生活の様子なども垣間見えてきそうで、歴史的な見方をしても価値のある展覧会です。京都駅からほど近い場所での開催ですので、少し足を運んでみてはいかがでしょう。

「シンデレラのガラスの靴」Th_img_3914

女の子が一度は憧れる「シンデレラのガラスの靴」が今ここに!!
この本当に履けるガラスの靴はなかむら硝子工房の中村昌央さんが10年以上をかけ、1,000個以上の試作を繰り返し生み出されたそうです。「あなたもシンデレラ!」撮影スポットに置かれ、12(金)・13(土)の2日間は履くことができました。

「絵本の再現ドレス」Th_img_3916

Th_img_3917写真左は「シンデレラ(困難の時代)」モデルとなった絵本は1857年のものです。右は「シンデレラ(魔女)」で1920年の絵本を参考に作られています。なんだかこのハロウィンの季節にぴったりの雰囲気の衣装です。本来ならこの隣に1858年の絵本より「シンデレラ(舞踏会)」の衣装が展示されているのですが、この日はこのあとに行われる「京都国際映画祭 特別上映 シンデレラ・プリンセス特集 サイレント映画上映会」で使われるとのことで展示はされていませんでした。その展示されていなかった衣装がこちら↓

「シンデレラ(舞踏会)」1858年の絵本よりTh_img_3933

Th_img_3934このシンデレラの衣装を着て微笑んでおられる美女は「京都国際映画祭 特別上映 シンデレラ・プリンセス特集 サイレント映画上映会」でMCを務められたロバートさん! シンデレラといえば青いドレスというイメージですが、1800年代のシンデレラたちは赤やピンクのドレスが多かったそうです。1800年代最後の方では白のドレスを着ていたシンデレラもいたそうです。今回のイベントで解説をしてくれた川田さんの話を聞いて初めて知りました。私が知っているのは基本的にディズニーのシンデレラなので、このイベントでは今まで知らなかったシンデレラをたくさん知れました。知っているつもりでいたけれど、本当は全然知らなかった、見たこともないシンデレラの作品に出会える新鮮で驚きのある展覧会&イベントでした。

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「京都国際映画祭 特別上映 シンデレラ・プリンセス特集 サイレント映画上映会」はロバートさんのMCで始まりました。ステキなシンデレラはロバートさんだけではありません。今回はサイレント映画ということで、活弁士の方が来ておられました。こちらは大森さんとおっしゃられ、1857年の絵本より「シンデレラ(困難の時代)」の衣装で登場です。ほうきまで持って現れる徹底ぶりでした。もう一人のシンデレラはピアノを演奏する雨宮さん。こちらはピンクのドレス姿で登場です。
実は私はサイレント映画を家以外で見るのは初めてで、活弁と言われても全然ピンときていませんでした。なにが始まるのだろうと思いながら上映開始です。映し出されるシンデレラの物語に一人で台詞とナレーションをつけていく大森さん。登場人物になりきっておられ、とても一人で話されているとは思えないほどでした。どんどん物語の世界に引き込まれていき、大筋を知っていても、12時の鐘のシーンでハラハラしたり、シンデレラにたどり着くまで目が離せませんでした。このお話にさらに引き込んでいくのが音楽の力です。私たちと同じようにじっとスクリーンを見つめる雨宮さんが、そのシーンに合わせてずっとピアノを奏で続けます。音楽、しかもピアノだけでここまで物語を表現できるなんて、本当に凄いとしか言いようがありません。活弁なしでの上映作品もありましたが、ストーリーの進行がわからなくなることなど絶対ありませんでした。むしろ音を聴いていればストーリーがわかるほどです。あまりに素晴らしかったので終わってからピアノの譜面台を拝見したら楽譜がなく、ご本人に伺えば楽譜は作ってないとのこと。同じ映画でも同じ演奏にはならないし、毎回違うものになると聴いて、とても驚きました。言われてみれば雨宮さんはずっとスクリーンを見ていられました。楽譜がなくてあのような演奏ができるのは素晴らしいですが、楽譜として残らないのは音楽を少しでもかじったものとしては残念です。シンデレラミュージックとして繰り返し聴きたくなるような演奏でした。上映会が終わった後にわかりましたが、二度と同じものは見聴きできない、とっても貴重な映画を拝見したのでした。また機会があったら別バージョンのシンデレラムービーを拝見したいです。
解説の川田さんはデザインのお仕事をしており、海外に行くこともしばしば。最初はデザインの参考に絵本を購入したそうです。そこからたくさんの絵本を古本屋などで買い集め、シンデレラの絵本は1,000冊にも及ぶそうです。凄い数のコレクションで一瞬聴き間違えたかと思いましたが、本当だそうです。どう話が違うのか比べながら読んでみたいですね。
映画についも少しご紹介します。まず最初に見たのが切り絵による作品2点です。1922年にドイツでロッテ・ライニガーさんによって作られたグリム版の作品。魔法使いが現れず、亡くなった母親のお墓で泣いていると、そばに植えた榛の木がドレスを作り出します。解説してくださった川田さんは、亡くなった母親がシンデレラを見守り続けているように感じるこの作品が好きだと話されていました。かぼちゃの馬車も登場せず、私の知っているシンデレラと違うけれど、美しい切り絵による愛のあふれる作品でした。もうひとつもロッテ・ライニガーさんによる作品で、1954年に作られています。こちらはシャルル・ペロー版で魔法使いが現れ、かぼちゃの馬車で舞踏会に行く作品になっています。
作品の中には魔法のとける時間が深夜1時のものもあったり、ガラスの靴ではなく金の靴だというお話もありました。グリム童話のシンデレラではお義姉さんが足を切って小さな靴に無理矢理足を入れたり、鳥に目をつつかれて失明したりするものもあって少し怖いですが、シンデレラのお話には反対にシンデレラがお義姉さんたちのことを許しお城に招く物語もあります。所々で話しが違うものがたくさんあって興味がわきます。色々なバージョンのお話を読んでみたくなりました。解説の中では日本で最初に翻訳されたシンデレラの話もされていて、ガラスの靴の代わりが扇になっているそうです。日本らしいものに変換して物語が描かれたのですね。一度その作品を読んでみたいです。
シンデレラの他にも本物のプリンセスの映像として1953年、イギリスでのエリザベス女王の戴冠式の映像も映されました。儀式の様子も厳かで興味が引かれたのですが、一番注目したのは馬車です!まさに物語で出てくるシンデレラのかぼちゃの馬車が映し出されていました!これには感激です。実物をぜひ拝見してみたいと思いました。
ペティ・ブープのシンデレラという作品も見ました。ペティちゃんのブロンド髪姿はとてもレアで、ドレスも後ろは長いけれど前側は膝あたりまでしかない、なんともセクシーなシンデレラを見ました。
最後に見たのは1923年にワイマール共和国(ドイツ)で作られた実写版のシンデレラ作品です。元々魔法使いとシンデレラが知り合いだったり、未来を映し出す鏡が出てきたり、魔法がとけたシンデレラがもう一度お城に行ってもう片方の靴まで落として逃げ出したり、靴を履くシーンも知っている話とだいぶ違い、全く見たこともないようなシンデレラでした。大森さんの活弁も勢いがあり、継母は関西弁だったりして強烈な印象を与えるシンデレラでした。思わずみんな笑ってしまい、楽しい時間を過ごしました。

「オリジナルグッズ」Th_img_3920クリアファイルやポストカード、マスキングテープにノート、バックなど多数のオリジナルグッズが並んでいます。中でも復刻本はぜひ手に取ってみてほしいです。昔の絵本を知ることができます。

「出演者の皆さんの集合写真」Th_img_3928

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「100年前のシンデレラ展〜絵本で見るシンデレラ物語〜」
日時:開催中〜10/20(土) 10時〜20時 最終日は17時半まで
会場:ワコールスタディホール京都1階 京都駅八条口より徒歩7分
詳細:こちら

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